2010/12/28
2010/11/21
川口市の「アーティスト・イン・スクール」に参加した
川口市立アートギャラリー・アトリアが主催する「アーティスト・イン・スクール」について美術・ダンスの新生呉羽さんから話を聞いたのは、たしか春先ではなかったかと記憶している。最前線で活動しているアーティストが川口市内の小・中学校に出向いて特別授業を行い、 その成果を展示発表するという素晴らしいプロジェクトだった。
http://www.atlia.jp/about/about.php
http://atlia.exblog.jp/
川口市が規模の大きなアート・フェスティバルを開催したり、鋳物工場跡地をギャラリーにしてこれまた斬新な企画を打ち出したりしているのを、さいたま市に住む私達もすごいなぁ・・・と思いつつしっかりマークしていたので、「アーティスト・イン・スクール」の話を新生さんから聞いたとき、なるほどなぁ、とけっこう納得した。
Stuidio-BAMI のイベントやレッスン、ワークショップで私達はけっこう忙しい日々を過ごしていたが、7月の終わりに新生さんから相方の方波見智子に「アーティスト・イン・スクール」に音楽での参加と展示期間中である11月14日に新生呉羽さんとのデュオのオファーがあった。5回目を迎える今年(2010年)は、新生さんが幸町小学校で、また開発好明さん(現代美術家)が 安行中学校でそれぞれ独自のカリキュラムを組んだ特別授業を行う。
公開授業なので私は出来る限り幸小学校での授業を見学させて貰った。
私達の娘が通う小学校にも課外授業がある。
低学年、高学年をに分けて一気に体育館で音楽や劇を鑑賞したり身体を動かしたりするプログラムが組まれているんだけれど、だいたい授業二枠(一枠が45分)の時間内で、プログラムは一回なのでアッという間に終わってしまい、素晴らしいプログラムでもなかなか印象に残らないのが残念だなといつも思っていた。学校の授業スケジュールがタイトなのは良く理解できるが、できればもう少し時間をかけた綿密なプログラムを組んでいただけたらといつも思っていた。
幸小学校での授業スケジュールはこんな感じで進行した。
4年1組
1回目授業 10月8日(金)5時間目(13:40~14:25)
2回目授業 10月12日(火)5・6時間目(13:40~14:25、14:30~15:15)
3回目授業 10月19日(火)5・6時間目(13:40~14:25、14:30~15:15)
4年2組
1回目授業 10月8日(金)2時間目(9:35~10:20)
2回目授業 10月15日(金)1・2時間目(8:45~9:30、9:35~10:20)
3回目授業 10月19日(火)5・6時間目(13:40~14:25、14:30~15:15)
さくら学級
1回目授業 10月6日(水)3時間目(10:45~11:30)
2回目授業 10月13日(水)3・4時間目(10:45~11:30、11:35~12:20)
3回目授業 10月20日(水)3・4時間目(10:45~11:30、11:35~12:20)
一つのモノを創り上げるためにしっかり時間を確保しているのが分る。
弱ってしまった地球や人間に対して、力と夢のみなぎった空間をアートの力で創りだしたいという新生さんの気持ちを先生、子供達と共有できたのではないかと思う。
授業内容はこんな感じだ。
私達は2回目の授業から参加した。
1回目の授業で子供たち自身が見た夢の話をして、その夢をビニールシートに描いていき、2回目の授業では懐中電灯に色セロファンを自由に貼り付けて、暗くした教室の中で光のアンサンブルをみんなで楽しみ、1回目の授業で夢の絵を描いたビニールシートを三等分に切り分け、大きな風呂敷になるようにセロテープで貼り付け、この大きなシートの端と端をこれまたセロテープで貼り付けて筒状にして、先端部はしばり、後部は野球帽状?に加工したビニール・シートを貼り付ける。そしてこのビニールシートオブジェに扇風機で空気を入れると、あ~ら不思議!巨大なソーセージ状で子供達の描いた夢が一面に広がる宇宙船の一丁上がりだ。
出来上がったファンタジックな宇宙船に子供達は乗り込み、セロファンを貼った懐中電灯をオンにすると教室の中は一気に宇宙の中というか亜空間に変貌する。子供達と先生は宇宙船の中で狂喜乱舞だ。
3回目の授業ではみんなが作った宇宙船を体育館に運び込み、ループ状の網の中に新聞紙を詰め込んで出来た「ニョロ」と名付けられた蛇を使ったパフォーマンスをみんなで演じた。私も方波見さんをサポートする立場で楽器を持ち込み音で参加することができた。嬉しかった。
パフォーマンスはすごかった。たくさんの出来事というかストーリーが同時に展開する信じられない時間だった。私は子供達が担ぎ上げ、ものすごい速さで疾走する「ニョロ」に何度も押し倒されたのだ。
「アーティスト・イン・スクール」では表現の最前線にいるアーティストと創造的な時間をシェア出来るところがすごいと思う。なんにもない真白 な空間を新生さんが、まだ誰も見たことも感じたこともない空間に本気で設えていく姿を間近に見る子供達はみんな真剣だ。すごくグルーブする授業を私は見る ことが出来た。
(当ブログに掲載されている写真・画像・イラストの無断複写、転載等の利用・使用はお断りします )
http://www.atlia.jp/about/about.php
http://atlia.exblog.jp/
川口市が規模の大きなアート・フェスティバルを開催したり、鋳物工場跡地をギャラリーにしてこれまた斬新な企画を打ち出したりしているのを、さいたま市に住む私達もすごいなぁ・・・と思いつつしっかりマークしていたので、「アーティスト・イン・スクール」の話を新生さんから聞いたとき、なるほどなぁ、とけっこう納得した。
Stuidio-BAMI のイベントやレッスン、ワークショップで私達はけっこう忙しい日々を過ごしていたが、7月の終わりに新生さんから相方の方波見智子に「アーティスト・イン・スクール」に音楽での参加と展示期間中である11月14日に新生呉羽さんとのデュオのオファーがあった。5回目を迎える今年(2010年)は、新生さんが幸町小学校で、また開発好明さん(現代美術家)が 安行中学校でそれぞれ独自のカリキュラムを組んだ特別授業を行う。
公開授業なので私は出来る限り幸小学校での授業を見学させて貰った。
私達の娘が通う小学校にも課外授業がある。
低学年、高学年をに分けて一気に体育館で音楽や劇を鑑賞したり身体を動かしたりするプログラムが組まれているんだけれど、だいたい授業二枠(一枠が45分)の時間内で、プログラムは一回なのでアッという間に終わってしまい、素晴らしいプログラムでもなかなか印象に残らないのが残念だなといつも思っていた。学校の授業スケジュールがタイトなのは良く理解できるが、できればもう少し時間をかけた綿密なプログラムを組んでいただけたらといつも思っていた。
幸小学校での授業スケジュールはこんな感じで進行した。
4年1組
1回目授業 10月8日(金)5時間目(13:40~14:25)
2回目授業 10月12日(火)5・6時間目(13:40~14:25、14:30~15:15)
3回目授業 10月19日(火)5・6時間目(13:40~14:25、14:30~15:15)
4年2組
1回目授業 10月8日(金)2時間目(9:35~10:20)
2回目授業 10月15日(金)1・2時間目(8:45~9:30、9:35~10:20)
3回目授業 10月19日(火)5・6時間目(13:40~14:25、14:30~15:15)
さくら学級
1回目授業 10月6日(水)3時間目(10:45~11:30)
2回目授業 10月13日(水)3・4時間目(10:45~11:30、11:35~12:20)
3回目授業 10月20日(水)3・4時間目(10:45~11:30、11:35~12:20)
一つのモノを創り上げるためにしっかり時間を確保しているのが分る。
弱ってしまった地球や人間に対して、力と夢のみなぎった空間をアートの力で創りだしたいという新生さんの気持ちを先生、子供達と共有できたのではないかと思う。
授業内容はこんな感じだ。
私達は2回目の授業から参加した。
1回目の授業で子供たち自身が見た夢の話をして、その夢をビニールシートに描いていき、2回目の授業では懐中電灯に色セロファンを自由に貼り付けて、暗くした教室の中で光のアンサンブルをみんなで楽しみ、1回目の授業で夢の絵を描いたビニールシートを三等分に切り分け、大きな風呂敷になるようにセロテープで貼り付け、この大きなシートの端と端をこれまたセロテープで貼り付けて筒状にして、先端部はしばり、後部は野球帽状?に加工したビニール・シートを貼り付ける。そしてこのビニールシートオブジェに扇風機で空気を入れると、あ~ら不思議!巨大なソーセージ状で子供達の描いた夢が一面に広がる宇宙船の一丁上がりだ。
出来上がったファンタジックな宇宙船に子供達は乗り込み、セロファンを貼った懐中電灯をオンにすると教室の中は一気に宇宙の中というか亜空間に変貌する。子供達と先生は宇宙船の中で狂喜乱舞だ。
3回目の授業ではみんなが作った宇宙船を体育館に運び込み、ループ状の網の中に新聞紙を詰め込んで出来た「ニョロ」と名付けられた蛇を使ったパフォーマンスをみんなで演じた。私も方波見さんをサポートする立場で楽器を持ち込み音で参加することができた。嬉しかった。
パフォーマンスはすごかった。たくさんの出来事というかストーリーが同時に展開する信じられない時間だった。私は子供達が担ぎ上げ、ものすごい速さで疾走する「ニョロ」に何度も押し倒されたのだ。
「アーティスト・イン・スクール」では表現の最前線にいるアーティストと創造的な時間をシェア出来るところがすごいと思う。なんにもない真白 な空間を新生さんが、まだ誰も見たことも感じたこともない空間に本気で設えていく姿を間近に見る子供達はみんな真剣だ。すごくグルーブする授業を私は見る ことが出来た。
(当ブログに掲載されている写真・画像・イラストの無断複写、転載等の利用・使用はお断りします )
2010/10/29
フラグメントもしくは断片、覚書
フランシスコ・タレガの小品を弾き込んでいるところだ。「アルハンブラの思い出」で有名なスペインの作曲家・ギター奏者。この人の作品を弾くことはいままで避けてきた。ただ単に嫌いだったから。情けない食わず嫌いだ。
タ レガが生きていた頃というか活動していた時代は19世紀から20世紀初頭だ。スペインはパリやウイーンから見たら辺境の地というかエキゾチックな国だった んだろうなと勝手に想像している。そしてタレガの作風は一世代前であるところのシューマンやショパンだ。よっぽど好きだったんだね。
「アランフェス協奏曲」を超久しぶりに聴く。Bm→Emのコードを弾くと思わず第二楽章のメロディがタララーと口から出てきてしまう。二楽章はエキゾチックで グッド。けれどもこいつを挟むように存在する一楽章&三楽章は凡庸の極地だと思うのはぼくだけ?ギタリスト諸氏はどう思っているのかな?そもそも生ギター一本でオケと渡り合う協奏曲という形式は物理的に不可能だと思うんだけどな。野平i一郎さんがスティーブ・ヴァイのために書き下ろしたエレキ・ギター協奏曲は初演されたのかな?
武満徹さんもギター協奏曲書いていたな。「夢の縁へ」は美しい曲だと思います。
「虹え向かって、パルマ」はオーボェ・ダモーレとのダブル協奏曲なんだけれど、こ の題名はちょっと恥ずかしくないか?と思うのはぼくだけ?
ぼくは何で恥ずかしいんだろうかと考える。迷いのない臆面のなさか?武満さんに聞いてみたいな。
楽器の持ち方というか構え方を思うところあって変える。ぜんぜん弾けなくなる。楽器の構え方は30年近く前になるが、オーボェのギュンター・パッシンがしつこく受講生にアドヴァイスしていたのを思い出す。


タ レガが生きていた頃というか活動していた時代は19世紀から20世紀初頭だ。スペインはパリやウイーンから見たら辺境の地というかエキゾチックな国だった んだろうなと勝手に想像している。そしてタレガの作風は一世代前であるところのシューマンやショパンだ。よっぽど好きだったんだね。
「アランフェス協奏曲」を超久しぶりに聴く。Bm→Emのコードを弾くと思わず第二楽章のメロディがタララーと口から出てきてしまう。二楽章はエキゾチックで グッド。けれどもこいつを挟むように存在する一楽章&三楽章は凡庸の極地だと思うのはぼくだけ?ギタリスト諸氏はどう思っているのかな?そもそも生ギター一本でオケと渡り合う協奏曲という形式は物理的に不可能だと思うんだけどな。野平i一郎さんがスティーブ・ヴァイのために書き下ろしたエレキ・ギター協奏曲は初演されたのかな?
武満徹さんもギター協奏曲書いていたな。「夢の縁へ」は美しい曲だと思います。
「虹え向かって、パルマ」はオーボェ・ダモーレとのダブル協奏曲なんだけれど、こ の題名はちょっと恥ずかしくないか?と思うのはぼくだけ?
ぼくは何で恥ずかしいんだろうかと考える。迷いのない臆面のなさか?武満さんに聞いてみたいな。
楽器の持ち方というか構え方を思うところあって変える。ぜんぜん弾けなくなる。楽器の構え方は30年近く前になるが、オーボェのギュンター・パッシンがしつこく受講生にアドヴァイスしていたのを思い出す。
2010/09/22
9/23 表現茶会vol.7のお誘い
チェリストのHugues Vincent(ユーグ・ヴァンサン)さんと9/18に共演させてもらった。
奇を衒ったところの全くないHugues Vincentさんの演奏は、どんなに特殊な奏法をしても必然性があり、共演者そして観客に彼の出す音、音楽がダイレクトに伝わってくる。即興というより楽器を演奏することはどういうことなのか?ということをとても考えさせられたコンサートだった。
----------------------------------------------

(撮影・方波見智子)
9月23日(木・祝)に表現茶会vol.7を開催します。
(写真は7月11日に開催したvol.6でのKDANCE、新生呉羽、やましん、細田茂美によるパフォーマンス )
レギュラーの石川靖子さん(voice.act)は変わらず出演。vol.6ではひじょうに抑制の効いた語りを披露してくれました。
歌の鈴木祐子さんは15年程前になりますが、私が関わった「Trembling Strain」というバンドでヴォーカル&アイリッシュハープなどを担当した人です。伴奏を私とバミさんが受け持ち「Trembling Strain」をちょっと再現しようと画策しています。
「即興からめーる団」は茶会の目玉だと思います。その圧倒的なパフォーマンスはあらゆる年代の人達に楽しんでもらえること請け合いです。
そして亭主の方波見智子ことバミさんは身体表現のヤスキチとデュオをやります。どんな展開になるのかは全く分りませんがダンスと音楽が渾然一体化したパフォーマンスになるのでは?と勝手に想像しています。
そしてこれらのパフォーマンスの間に恒例の茶会が入ります。
●鈴木祐子(歌)
●即興からめーる団(赤羽美希、正木恵子)
茶会-----------
●石川靖子(voice.act)
●方波見智子(打楽器)+ヤスキチ(身体表現)
--------------------------
表現茶会 vol.7
day 9/23(木・祝)
open 14:30 /start 15:00
end 17:00 or 18:00
場所:スタジオ・バミ(与野本町)
電車でお越しの方は埼京線・与野本町駅まで車で迎えに行きます。
御連絡いただければ幸いです。
※投げ銭制
手作り菓子とお茶での茶会を間に挟みますので、材料代程度のカンパをお願いします。
●表現茶会について・・・、(スタジオ・バミのサイトから引用です)
コンサートでもなく、ライブでもない。
表現したい人とそれを見たい人が集う「お茶会」です。
イベントというよりも、美味しくお茶を飲む為にパフォーマンスがある。
パフォーマンスが御茶請けとなるような、楽しい会にしたいと思い、命名しました。
スタジオ・バミのサイト
http://studio-bami.com/
今日のメドレー2010/即興からめーる団
方波見智子打楽器ソロ1(撮影・坂田洋一)

奇を衒ったところの全くないHugues Vincentさんの演奏は、どんなに特殊な奏法をしても必然性があり、共演者そして観客に彼の出す音、音楽がダイレクトに伝わってくる。即興というより楽器を演奏することはどういうことなのか?ということをとても考えさせられたコンサートだった。
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(撮影・方波見智子)
9月23日(木・祝)に表現茶会vol.7を開催します。
(写真は7月11日に開催したvol.6でのKDANCE、新生呉羽、やましん、細田茂美によるパフォーマンス )
レギュラーの石川靖子さん(voice.act)は変わらず出演。vol.6ではひじょうに抑制の効いた語りを披露してくれました。
歌の鈴木祐子さんは15年程前になりますが、私が関わった「Trembling Strain」というバンドでヴォーカル&アイリッシュハープなどを担当した人です。伴奏を私とバミさんが受け持ち「Trembling Strain」をちょっと再現しようと画策しています。
「即興からめーる団」は茶会の目玉だと思います。その圧倒的なパフォーマンスはあらゆる年代の人達に楽しんでもらえること請け合いです。
そして亭主の方波見智子ことバミさんは身体表現のヤスキチとデュオをやります。どんな展開になるのかは全く分りませんがダンスと音楽が渾然一体化したパフォーマンスになるのでは?と勝手に想像しています。
そしてこれらのパフォーマンスの間に恒例の茶会が入ります。
●鈴木祐子(歌)
●即興からめーる団(赤羽美希、正木恵子)
茶会-----------
●石川靖子(voice.act)
●方波見智子(打楽器)+ヤスキチ(身体表現)
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表現茶会 vol.7
day 9/23(木・祝)
open 14:30 /start 15:00
end 17:00 or 18:00
場所:スタジオ・バミ(与野本町)
電車でお越しの方は埼京線・与野本町駅まで車で迎えに行きます。
御連絡いただければ幸いです。
※投げ銭制
手作り菓子とお茶での茶会を間に挟みますので、材料代程度のカンパをお願いします。
●表現茶会について・・・、(スタジオ・バミのサイトから引用です)
コンサートでもなく、ライブでもない。
表現したい人とそれを見たい人が集う「お茶会」です。
イベントというよりも、美味しくお茶を飲む為にパフォーマンスがある。
パフォーマンスが御茶請けとなるような、楽しい会にしたいと思い、命名しました。
スタジオ・バミのサイト
http://studio-bami.com/
今日のメドレー2010/即興からめーる団
方波見智子打楽器ソロ1(撮影・坂田洋一)
2010/08/22
まったく一般的でない1ドル=360円の頃の話
山本直樹の『レッド』(1~4巻・講談社)を大人買いして一気に読む。
『レッド』は、1969年から1972年の日本を舞台に、革命を起こす事を目指した連合赤軍およびその母体となった2つの新左翼団体をモデルにしている。講談社の漫画雑誌『イブニング』にて隔号連載中(2010年08月現在、単行本は既刊4巻。以降続刊の予定である)
1969年から1972年というと、ぼくは小学校5年生から中学2年の頃の出来事だ。ぼくはこの時代のことを良く覚えている。この時代に吸収したものが今の自分を形成している。つげ義春に出会ったのもこの頃だ。
一気に読むのにじつはけっこう手間取る。
何人かの主要人物を軸に、時間的経過に沿って事件の進行や当時の時代背景が緻密に描写され、また、登場人物のその後の運命を示す文章が頻繁に登場したり、人物が亡くなっていく順に1から15までの番号が付されるなど山本流の緻密な描写の情報量が凄いのだ。
そして登場人物達のほぼ100%がヘビースモーカーなのに驚く。当時の日本人の喫煙人口は今とは比べ物にならないくらい多かったんだろう。ぼくのオヤジも「いこい」をバンバン吸っていたな。
登場人物達はみんな信じ難く若い。20~26歳だ。
すごい闘士集団ではないか。彼らの一回り上の世代がちょうどぼくの両親の世代になるし、その一回り上の世代になると戦争に行っている世代であり、日本の高度成長を支えた世代でもあるはずだ。
彼らにはクサるほど時間がありヒマだった? ぼくも若い頃はヒマだった?
1969年から1972年の若者を考える時、全く一般的ではないが、ぼくの中にリンクしてくるものが一つある。
Uコンって知ってますか?知らない人のほうが多いでしょう。紐つき(ワイヤーですが)
模型飛行機と言っても分らないでしょう。1969年から1972年当時爆発的に流行した遊びだ。ぼくもやりました。
「Uコン技術」(電波実験社・1979年12月号で休刊)という月刊誌も刊行されていて、これがかなりの部数売れていた。
この雑誌をいま開いてみる。
グラビアページを見ると各地の飛行会や競技会の写真が微笑ましい。9割の小中高生の野郎達と1割のトップモデラーが左翼の闘士たちの世代だ。大人達が全く登場しない模型雑誌はものすごく奇妙だ。
なんでこんなことを書いたのかと言うと、左翼の闘士たちとトップモデラーと称するマニア集団というかヲタク集団の違いは何か?ということを考えているからだ。もしかしたら同じ大学で同じ授業に出席していたかもしれない彼等の行動の分岐点を考えると眠れなくなる。
もう一度「Uコン技術」に話を戻すが、掲載されている海外の情報は驚くほど少ない。見開き2ページで提携していたエアロモデラーズ誌からのニュー スと設計図が掲載されているが、詳細を吟味するための情報があまりにも少ないので誰にも理解出来なかったのではないか?と推測する。
設計図に描かれた飛行機を作りたくても、特大のバルサブロックも超極薄航空ベニアなんて当時の日本で入手することは不可能なので作れない。
1ドル=360円。欧米はあまりにも遠かった時代の話だ。
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