2010/10/29

フラグメントもしくは断片、覚書

フランシスコ・タレガの小品を弾き込んでいるところだ。「アルハンブラの思い出」で有名なスペインの作曲家・ギター奏者。この人の作品を弾くことはいままで避けてきた。ただ単に嫌いだったから。情けない食わず嫌いだ。
 タ レガが生きていた頃というか活動していた時代は19世紀から20世紀初頭だ。スペインはパリやウイーンから見たら辺境の地というかエキゾチックな国だった んだろうなと勝手に想像している。そしてタレガの作風は一世代前であるところのシューマンやショパンだ。よっぽど好きだったんだね。

「アランフェス協奏曲」を超久しぶりに聴く。Bm→Emのコードを弾くと思わず第二楽章のメロディがタララーと口から出てきてしまう。二楽章はエキゾチックで グッド。けれどもこいつを挟むように存在する一楽章&三楽章は凡庸の極地だと思うのはぼくだけ?ギタリスト諸氏はどう思っているのかな?そもそも生ギター一本でオケと渡り合う協奏曲という形式は物理的に不可能だと思うんだけどな。野平i一郎さんがスティーブ・ヴァイのために書き下ろしたエレキ・ギター協奏曲は初演されたのかな?
武満徹さんもギター協奏曲書いていたな。「夢の縁へ」は美しい曲だと思います。
「虹え向かって、パルマ」はオーボェ・ダモーレとのダブル協奏曲なんだけれど、こ の題名はちょっと恥ずかしくないか?と思うのはぼくだけ?
ぼくは何で恥ずかしいんだろうかと考える。迷いのない臆面のなさか?武満さんに聞いてみたいな。


楽器の持ち方というか構え方を思うところあって変える。ぜんぜん弾けなくなる。楽器の構え方は30年近く前になるが、オーボェのギュンター・パッシンがしつこく受講生にアドヴァイスしていたのを思い出す。