2010/06/20

絵画教室の閉鎖。無念だ!

  1. 娘が週一回通っていた絵画教室が閉鎖された。、というか無くなった、いきなり終わった。6/11~13まで年間で一番大きなイベントである発表展の開催前になくなった。小5の娘はここに五歳から通っていた。素晴らしい教室。絵画教室なんだけど、何を創っても良い教室だ。
  2. 創っている作品を通じて子供達のクリエイティブな感覚を、子供達と共有し共に育んでいくT先生の生き方というか拘りは素晴らしかった。残念だというか、あぁっ・・・という絶望感に似た気持ちを数十年ぶりに味わった。
  3. そんな中、T先生から連絡があり娘の作品を回収しに教室に出掛けた。久しぶりは、発表展前だったためか子供達の創った様々なオブジェや絵画や、今回の発表展の目玉である、子供達のダンボール製の等身大人形であふれていた。子供達と親御さんと久しぶりに会った。
  4. 無くなった経緯について簡単に書こう。T先生の御主人は小さな出版社を経営していた。絵画教室はこの会社の事業所という扱いだ。この出版社はよくある自費出版のサポートと配本と某中堅出版社の下請けであるところの編集プロダクションという営業内容を柱に、自分達の企画する単行本を出版していた。
  5. それがここ3年ほどの間に柱の営業が全く立ち行かなくなってしまった。ぼくに言わせればこんなの当たり前なことで、ぼくの周りの小規模出版社も編集プロダクションはもっと以前から倒産や廃業に追い込まれていた。都内の出来事ではないので多少のタイムラグがあったのか?
  6. 書籍の流通であるところの再販制度や委託配本制について考えさせられる。東販、日販といった書籍の取次業者の存在についてとか、書籍にまつわる諸々について考えさせられた一日であった。倒産は今まで築いてきた、お金では買えないいろんなこと、人やネットワークも根こそぎしてしまう断末魔の悲鳴だ。
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